引越し業者の相見積もりから引越し当日までの流れを解説!

       

引越しが決まったら、業者の見積もりから荷造りなど準備することがたくさんあることに加え、引越し当日もやらなければならないことがあります。

何から手を付ければよいのか分からない…という人も多いのではないでしょうか。

この記事では、引越し業者の見積もりから当日までの流れについて詳しく解説し、引越し当日に気を付けたいトラブルについて対策・対処法を詳しく解説していきます。

引越し業者の見積もりから申し込みまで

引越しが決まったら、まずは日時の候補を出して荷物量や家具のサイズを把握しておくと業者へスムーズに見積もりを依頼できます。

見積もりは複数業者へ依頼し、その中から気になる業者へ訪問見積もりを依頼しましょう。

料金やサービスに納得出来たら契約し、引越し当日に向けて準備を開始します。

では、相見積もり~申し込みまでの流れについてそれぞれを詳しく解説していきます。

1.引越しをする日時の候補を出す

引越しの候補日を複数考えておくと業者が選びやすく、より低価格で作業してくれる業者を見つけやすいです。

特に繁忙期や連休明け、土日祝日、月末は引越し作業が入りやすく値段が割高になるので、これらのタイミングで引越しを検討している場合は日時の候補を多めに挙げましょう。

複数の日程で見積もりを出し、一番安くなる日に決定することがおすすめです。

2.荷物量や家具家電のサイズを把握しておく

あらかじめ荷物量や家具家電のサイズを把握しておくと、相見積もりの際にスムーズに内容を入力することができます。

実際の金額と近い金額が提示されるので、訪問見積もりで大幅に高い金額が提示される心配もありません。

また、荷物がトラックに積みきらないといったトラブル防止にもつながるので、引越しが決まったタイミングで新居へ運び出す荷物量や家具家電サイズを確認しましょう。

3.複数の引越し業者の相見積もりをする

複数業者の相見積もりすることで、費用が安いところや必要なサービスを提供してくれる業者が見つかるので、一括見積サービスや比較サイトの活用を推奨しています。

一括見積サービスや比較サイトは、引越しの日時や場所、荷物量などの簡単な情報を入力するだけで、複数業者の見積もりを比較し、気になる業者へ訪問見積もりを依頼できる無料サービスです。

何度も同じ内容を入力する手間や、複数の業者へ依頼する手間が省けるので利用をおすすめします。

以下の記事で、一括見積サービスや比較サイトについて詳しく解説しています。

どのサービス・サイトを利用するか決める際に参考にしましょう。

4.気になる引越し業者に訪問見積もりを依頼

一括見積サービスや比較サイトで気になる業者を見つけたら、訪問見積もりを依頼しましょう。

一括見積りサービスと提携しているところであれば見積もり後そのまま予約ができたり、割引やプレゼントなどのキャンペーンを行っているところもあります。

訪問見積もりでは担当者が自宅へ訪問し、荷物量や移動距離から詳細な金額を提示し、当日の作業内容の説明があります。

また、ハウスクリーニングや電気工事、不用品回収など必要なサービスがあれば、訪問見積もりの際に相談しておくとスムーズにサービスを受けることができます。

5.料金やサービスに納得できたら契約

訪問見積もりで料金やサービスに納得出来たら契約に進みます。

契約後は、引越し当日までに荷造りを済ませ、すぐに作業が開始できるように準備しておきましょう。

また、業者によって大型家具・家電は解体して運び出してくれるサービスや荷造りを手伝ってくれるサービスがあるので必要に応じて依頼をおすすめします。

引越しの準備

引越しの際は、ライフラインなど各種手続きは旧居はもちろん、すぐに生活が開始できるように新居の手続きも必要です。

また、荷造りのほかにも、不用品処分や掃除までが準備に含まれます。

引越し前は準備することが多いので、何をすべきかメモにまとめそれに沿って準備を進めるとスムーズです。

では、引越し前に準備することを詳しく見ていきましょう。

ライフラインや役所関係の手続き

手続きを済ませておくもの

【旧居】
賃貸解約の連絡・電気会社の引越し手続き・ガスや水道局への連絡

【新居】
ガスの開栓

【役所などの手続き】
郵便物の転居届け・住民票の異動・各種住所変更

引越しが決まったら、1~2ヶ月前までに賃貸解約の連絡をする必要があります。

不動産によっては直近すぎる解約申し込みの場合、違約金が発生する可能性があるので、早めに連絡しましょう。

その後、旧居のライフラインは2週間前~引越し前日までの間に手続きを済ませ、新居ではガス開栓立ち合いの予約をする必要があります。

電気や水道は、各業者に引越し日と新居への入居日を伝えれば自動で手続きを行ってくれるところがほとんどです。

役所関係は引越してから14日以内であれば有効ですが、旧居と新居の市町村が異なる場合は前日までに手続きを完了させておくと、引越し先の市町村でスムーズに手続きが進みます。

また、家族での引越しで子供がいる場合は、子供手当や学校関連の手続きが加わります。

郵便物はインターネットからでも転送サービスの手続きができます。

旧居宛てにとどいた郵便物を1年間新居に転送してくれるので、転送された手紙は順次住所変更の手続きを行ってください。

引越しをしてからライフラインが使えない、旧居の光熱費を無駄に払っていた、郵便物が旧居に届いてしまうということが無いようにあらかじめ準備しましょう。

荷造り

荷造りを進めて当日は段ボールを積み込むだけで良い状態にしておくとスムーズに作業が開始できます。

1箱空の段ボールを準備し、引越し前日~当日の朝まで使う洗面具や洋服などは、その段ボールに入れると取り出しがスムーズです。

全ての荷造りや荷造りや大型家具・家電の解体サービスもあるので、時間が取れなかったり作業を楽にしたい人は業者へ依頼しましょう。

不用品の処分や旧居の掃除

粗大ごみなどを地域の業者に依頼する場合は、引き取りまでに1週間ほどかかることもあるので早めに処分しましょう。

また、不用品が多い場合は、不用品回収サービスのある引越し業者への依頼がおすすめです。

引越し当日は、すべての荷物をトラックに積み込んだ後、簡単に旧居を掃除してから新居へ向かいましょう。

引越し作業

引越し当日は、作業が始まる前に軽く打ち合わせをして全体の流れの確認、料金の支払いを行います。

全ての荷物の積み込みが終わったら、新居での荷物の配置を事前に伝えておくとスムーズに荷物を運びこむことができるので、旧居を出発する前に確認しましょう。

新居に到着後、運び込みと設置が完了したら最終確認をするまでが引越し当日のおおまかな流れです。

では、引越し当日の流れを詳しく解説していきます。

引越し当日に打ち合わせ、料金の支払い

作業開始前に、荷物の積み込み・運び込みに関する注意点や全体の流れの打ち合わせを行います。

取り扱いを注意してほしい荷物などがあれば、その旨を伝達しておくと破損・紛失等のトラブルを防ぐことができます。

料金の支払いは当日現金払いが原則ですが、最近では引越し前日までに指定口座への振り込み、クレジットカード払いに対応してくれる業者もあるので、指示に従って作業開始前に料金の支払いを済ませます。

現金で当日支払う場合は、できるだけおつりが出ないように指定の金額を準備しましょう。

トラックへの積み込み作業

引越し業者は全体の流れや効率を考えて作業しているので、下手に手伝うと作業の邪魔になってしまいます。

荷物の積み込みは業者に任せて、質問があった場合のみそれに答えましょう。

また、当日までに運び出しやすい順番に荷物を整理しておくとスムーズに作業が進みます。

もし、手が空いていて暇なときは、荷物がなくなった部屋から軽く掃除を初めてもOKです。

新居で荷物の配置を相談

出発前に新居へ運び入れる荷物の配置を確認します。

特に、大型家具家電は自分で動かすことが難しいので、引越し作業中に設置してほしい位置をあらかじめ決めてから配置してもらいましょう。

口頭で伝えるのが難しい場合は、間取り図を使っておおまかな家具家電の設置位置をレイアウトしておくと作業がスムーズに進みます。

また、段ボールは、中の荷物を使う予定の部屋に置くように指示すると、荷解きが楽になります。

新居への運び込み、家具家電設置

新居に到着したら、旧居からの出発前に打ち合わせた通りに荷物を運びこみます。

荷物の積み込みと同様、運び込みは全て業者に任せ、質問があれば答えるようにしましょう。

家具や家電は重さがあるため、都度配置を確認することで業者さんに再移動を依頼する二度手間を防いだり、あとから自分で力作業を行わずに済みます。

最終確認

全ての荷物の運び込みが完了したら、トラックに忘れ物がないか確認します。

その際、運び込んだ荷物に傷や汚れがないかをチェックしましょう。

万が一、荷物の破損や紛失があった場合は業者の責任になる可能性が高く、保険に加入していれば修理費用を請求することができます。

後から破損や紛失に気付いた場合は、保険の適用外になってしまうので注意してください。

引越し当日までに準備するもの・必要なもの

準備するもの
  • 冷蔵庫の霜とり
  • 洗濯機、ウォーターサーバーの水抜き
  • 掃除道具(ほうき、雑巾、ウェットティッシュ)
  • ハサミ、カッター
  • ビニール紐、ガムテープ
  • ゴミ袋

引越し業者が旧居に到着する前に冷蔵庫の霜とり、洗濯機やウォーターサーバーなど水気のある家電の水抜きを済ませる必要があります。

これらの準備が完了していないと運び出す際に水がこぼれてしまう可能性があり、運び出しを断られることもあるので要注意です。

引越し当日は旧居からすべて荷物を運び出した後、荷物の運び出しで生じたほこりや汚れを軽く掃除します。

ほうきや雑巾、ウェットティッシュなど荷物にならない範囲の掃除道具を準備し、旧居を綺麗な状態にしてから新居へ出発しましょう。

新居に到着した後は、ハサミやカッターなどがあるとすぐに荷解きを始めることができます。

また、ごみ袋やビニール袋は荷解きで生じたごみや段ボールをまとめる際に使用します。

引越し当日の注意点

当日の注意点
  • 貴重品や必需品は持ち歩いて管理する
  • 新居へ行く移動手段の確保
  • 引越し業者への差し入れをするなら飲料

財布や通帳などの貴重品は、ダンボールに入れず自分で管理すると紛失などのトラブルを防ぐことができます。

充電器や印鑑など必要になったらすぐ取り出したいものもバッグに入れておくと、焦って荷解きをする必要がありません。

また、依頼者側は当日業者のトラックに乗って新居に行くことはできないので、公共交通機関又は自家用車で移動する必要があります。

公共交通機関を使う場合は、あらかじめ時間を調べて余裕をもって新居に到着できるようにしましょう。

業者へ差し入れやチップは基本的に渡す必要は無く、原則受け取り禁止としている業者もありますが、もし差し入れをするなら飲料がおすすめです。

心付けは作業員全員へ、差し入れの受け取りが禁止されている場合は無理な押し付けはNGです。

引越し当日にトラブルにあった場合の対処法

引越しでありがちなトラブルには、荷物の破損・紛失、想定より高額な請求、トラックに荷物が詰みきらないなどが挙げられます。

では、こういったトラブルはなぜ起こってしまうのでしょうか。

また、起こってしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。

引越しで起こりうるトラブルの対策・対処方法について解説していきます。

荷物の破損や紛失

荷物の破損や紛失を防ぐために、あらかじめ取り扱いを注意してほしい荷物はその旨を伝え丁寧に扱ってもらうようにしましょう。

また、大型家具家電を運び出す際は床や壁に傷がつきやすいです。

運び出す前にしっかり養生して床や壁を保護することで、傷を防いだりぶつけた時の衝撃を緩和することができます。

しかし、万が一の破損や紛失を考えて事前に保険への加入をおすすめします。

契約時に保険に加入しておくことで、破損や紛失の修繕・賠償を請求できます。

見積もりと異なる金額の請求

引越し当日想定していた荷物の量を上回って積み込みを行うと、見積もりと異なる料金が請求される場合があります。

このトラブルは、ネットや電話で簡単に見積もりを行うことで生じやすいトラブルです。

必ず訪問見積もりを依頼し、実際の金額で契約するようにしましょう。

また、不用品を積み込んで本来の荷物を積むスペースがなくなったということを防ぐために、引越しの前に不用品を処分しておくことをおすすめします。

業者によっては不用品回収サービスを依頼できるところもあるので、必要に応じてサービスを検討しましょう。

トラックに荷物が詰みきらない

引越しには、大型家具家電など自分たちで運搬することが難しい荷物のみトラックに積み込み、残りの荷物は自分たちで新居へ運搬する「積切契約」という方法があります。

積切契約は料金を安く抑えることができますが、トラックに荷物が詰み切らないというトラブルにつながりやすいので要注意です。

大型家具家電から細かい荷物をまとめた段ボールまですべてをトラックに積み込んで新居へ運搬してほしい場合は、積切契約ではなく荷物量に適したプランで契約しましょう。

まとめ

ここまで、引越し業者の見積もりから引っ越し当日までの流れ、当日に注意したいトラブルについて解説してきました。

引越しは荷物をまとめて依頼した業者に荷物を運び込んでもらうことがすべてではありません。

できるだけ安く、必要なサービスに応じた作業を提供してくれる業者を見つけ、トラブルの対策・対処法を知っておくことで円滑に引越しを進めることができます。

これから引越しを予定している人は、この記事を参考に引越し当日に向けて計画的に準備を進めましょう。